2008年04月18日

偏見と独断の推理マシーン、夜更かしする



いいかね、ワトソン君。この短い記事から、いろんなことが分かるんだよ。

例えば、この男は、寝るときうつ伏せに寝る癖があることが分かる。
なぜなら、「刃渡り15センチのナイフ」が背中の真ん中に刺さった状態で、仰向けに寝たら、いくら酔っていても、寝づらいのは分かるもんだ。ごろごろしてね。
それなのに、気づいてないというのは、ごく自然にうつ伏せになっていた、すなわち、普段からうつ伏せに寝る習慣だったというわけさ。
まあ、友人のファイロ・ヴァンスなら、神経質で臆病、防御的な人物を導き出したかもしれない。ただ、私はそういう心理解釈はしない探偵なんだよ。なぜというに、作者が違うからなんだね。

さらに、この男は、皆に卑屈な男とみなされているね。
なぜかというとだね、ワトソン君。業務に戻ろうとして、まだ酔っているので上司から帰れといわれたとある。「帰宅を命じ」なんて書いてるが、なーに、ロシア人のことだ、口汚くののしったに違いない。
ワトソン君、君なら上司から「この酔っ払いがとっとと帰りやがれ」といわれたら、どうするね。
くるりと背中を向けて部屋を出て行くよね、それが英国人の誇りだ。その君の背中に「刃渡り15センチのナイフ」が刺さっていたらどうかね。誰でも気づくよね。それなのに、この男の背中のナイフが、誰にも気づかれなかったのは、なぜか。
真実はひとつ。この男は、ぺこぺこしながら、背をかがめ、「後ずさりしながら」部屋から出て行った、これが真相さ。
これは卑屈そのものの態度だが、いつものことだから周りも、当たり前のようにその卑屈な態度を受け入れのだ。

さらにこの男は、バスに乗っているが、乗った位置は、一番後ろで、しかも立っていた。何度も言うが、背中にナイフが刺さったままだと、椅子には座りにくい。なおかつ、前の位置に立ってたのなら、誰かが気づくはずだ、いくらロシアでも。
また、「軽い食事を取った」とあるから、今までの推理と同じように、座る食堂でなく、立ったまま食べられる、黄色いジャパンにある立ち食いヌードルのような屋台で食べたことははっきりしている。

もっと言えば、夫婦仲はあまりよくない。それは、この男が自分の鍵でドアを開け、家に入ったからだ。奥さんが呼び鈴で迎えに出てきてたなら、なんぼなんでも背中に刺さっていた「刃渡り15センチのナイフ」が目に入ってたはずだ。
酔っていても、ごく自然に「自分で」ドアの鍵を開ける夫。夫婦仲が悪くなければ、こうはならない。
他にも状況証拠はある。「刃渡り15センチのナイフ」が背中に刺さっていても気づかないような鈍感な男と暮らしていて、いつまでも仲良くするのは、不可能に近いのさ。

それとこの日、男が着ていた服装は、ワインレッドのチェック柄ということも分かる。
医者が言うように「幸運にもナイフは重要な器官には達していな」かったにせよ、血が出てたはずだ。それが気づかれないとすれば、シャツの色が、ワインレッドしかないし、無地なら、ナイフは闇夜のカンテラのように目立ったはずだから、チェック柄というのは自然な結論さ。

さらにね、ワトソン君・・・・ワトソン君ってば。
寝ちゃったよ。ははは、凡人てのは罪がないなあ。

※途中、差別的な表現がありましたが、作者の意図するところではありませんので、墨塗りにしないで、そのまま載せます^^
posted by kingoraw at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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