ロシア人のバイオリニストが、アラブ系のタクシー運転手に30分の無料コンサートね。
そりゃ当然、無料だよな。
わざわざ届けて料金取られたら、バカバカしくて帰らせていただきますになる^^
場所も、ホテルかなんかの部屋でやったんだよね。文字通り、目と鼻の先で、やってくれたわけだ。
さて、カリルさん、喜んだろうか。
カリルさんが、熱心なクラシックファンなら、そりゃ喜んだろうね。ストラディバリウスが、鼻の先で音出してるんだから。
話はそれで、めでたしで終わりになる、。
でも、もしも、カリルさんが、音楽にまるで興味なかったら、この30分は、苦痛だったろうね。
その時は、そのバイオリンが何億というものだとは、知らないだろうから、届けて1万円をお礼にもらってラッキーって喜んでいたら、なんだよ、コンサート付きかい、参ったねどうも。
ちらっと、腕時計見たりしてね^^
でも、Quintさんは、忘我の境地で気がつかない。夢中になって弾きまくる。
そのうち、カリルさん、苛々してくる。
どのくらいかかるんだろうかなんて考えていたのが、だんだん思考がとげとげしくなる。
こんな事だったら、1万円じゃ、合わないや。
こちとら、こんなホテルに泊まれるようなお大尽じゃないんだよ。稼せがにゃならないんだよ。
何とか切りのいいところで、帰ろうとするが、なんせ敵はクラシックだ。
終わった、と思って腰を上げたらまた始まる^^
気がついたら、貧乏揺すりや歯ぎしりをしていた^^
30分経って終わらないようだったら、お祈りの時間だといって帰ろうと決心したとき、やっと終わった。
引きつった笑顔で、握手をして、さて帰ろうとしたら、後日のコンサートに招待された。
しめた、チケット売り払えば、また少し儲けになると思ったら、案内係に言えば、分かるようにしておくからと言われ、なんだ、チケットじゃないのかと肩を落とす。
ホテルを出るカリルさんの顔は、すれ違う人が腰を抜かすほど、怖い顔になっている^^
でもね、カリルさん、アンタはバイオリンで、まだよかったんだよ。
これがジャズのテナーサックスを鼻っ先でやられたら、アンタはホテルでもう死んでいる(笑)
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